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zoom RSS 敵は海賊(03/11/05)

<<   作成日時 : 2006/06/02 11:26   >>

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 ずいぶん間があいてしまったな……と思いつつ、感想。久々の小説は、『敵は海賊』シリーズ(ハヤカワ文庫)、神林長平著。
 実は一番最初の『狐と踊れ』収録のは読んでない(注:2005年読了)。いずれ探し出して読もうと思っているところだが、読んでいるのは『海賊版』から『A級の敵』までの文庫本を読んでの感想。

 最初読んだ印象は、ハードとライトの狭間みたいな感じ。個性的なキャラクターと会話がおもしろい。SFとしては本格っぽくない印象も受けるけど、台詞回しとかが今からするとちょっと古臭い(悪い意味でなく)ので、古き本格SFの雰囲気を思い起こさせる。それに、テーマというか、SF的要素が自分の好みの波長にあった。現実の不確定さというか、何が本当かわからなくなるというか……このテーマをシリアスでやると凄くホラーでダークになりそうだけど、この小説の人物たちは悩まない。もともとそれぞれのエピソードがパラレルワールドだし。というか、もはや次元をも超越した(?)アプロがいれば何があろうと大丈夫だろうと(笑)。
 好きなキャラは言わずと知れた……ラジェンドラ。主人公トリオの良心かと思えばそうでもなく。『海賊課の一日』の「俺はお前の凄さを知っている。それで不満か?」〈いいえ〉(うろ覚え)みたいな会話がお気に入り。
 マスコットなアプロも好きだ。ラテルもチーフ・バスターも(以下略)。信頼し合ってるのかしてないのかよくわからん海賊課陣営好き。一方、海賊のヨウメイとジュビリーも、単なる敵役ならぬ人間性がありますな。ラテルたちがヨウメイを捕える日が来るのか……で、捕えたらどうなるのか。ヨウメイにはずっと捕まらないよう頑張っていただきたい。しかしアプロが飽きたら捕まりそう。海賊課を消すには海賊がなくなればいい……と言ったのはヨウメイだったか。どっちがかけても成り立たない関係ですな。

 そんなわけで、本格ぽい雰囲気と娯楽性の混じりあった小説といえる。次回作(『昨日の敵は今日も敵』だっけ?)を心待ちにしております。

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敵は海賊(03/11/05) Laboratory Novels/BIGLOBEウェブリブログ
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